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【講話者インタビュー後編】9月21日(月・祝)第3回プレモーニングセミナー 能作千春氏

【講話者インタビュー後編】9月21日(月・祝)第3回プレモーニングセミナー 能作千春氏

前編から

【インタビュアー】

自社の魅力に気づき、発信することがなかなかできていない企業も多いのでしょうね。

【能作千春社長】

そのためには、ひとつの物事でも様々な視点から見ることが必要です。弊社の従業員も30〜40%は県外出身ですし、私のようにUターンしてきた人もたくさんいます。経営において特に参考になるのは、海外でのビジネス経験があるスタッフや、海外出身のスタッフの意見です。本当に参考になりますし、世界が広がります。「自分自身の感覚も、この会社の常識も当たり前ではない」と、いい意味で疑ってかかる視点が持てるんです。

あとは、やっぱり「優しさ」でしょうか。もちろん会社として厳しさを出さなければならない場面はたくさんあると思いますが、私自身はあまり厳しくしないんです。

【インタビュアー】

そうなんですか?

【能作千春社長】

厳しい役割は父の役目だからです。自分のポジションを理解しているつもりです。「経営者が一番頑張って、でもその頑張りは見せずに、辛くても悲しくても悔しくても、とにかく従業員の前では笑っていなさい」。そんな父の背中をずっと横で見てきたこともあり、私も自然とポーカーフェイスになり、従業員たちの前では常に笑顔で接するようにしています。主人も優しいですしね。

弊社はすごくいい意味で自由で、トップダウンの売上目標も立てませんし、「ああしなさい、こうしなさい」とは絶対に言いません。従業員たちが自ら「これをやりたいです。これくらいの目標で頑張ります」と前に出てくる逆提案型のスタイルで、それを父が聞く形をとっています。もちろんシビアな数字も見ますし、父とも話し合いますが、それは経営陣だけで共有するようにしています。

【インタビュアー】

相手を責めない「愛和」の精神ですね。親子経営、特に男性同士だと父親と対立しがちですが、御社は違うのですね。

【能作千春社長】

父のほうが圧倒的に経営歴は長いですし、ここまで会社を大きくした功績を持っています。私が吸収すべき点や活用すべき知見をたくさん持っている人なので、わざわざ対抗して力を消費するのはもったいないですよね。逆に活用させてもらったほうが自分にとっても利益になりますから。経営者同士の仲が悪いと従業員たちにも気を使わせてしまいますし、極力仕事以外のところで体力を減らしたくないんです。

【インタビュアー】

身内に無駄なエネルギーを消費せず、違いを受け入れて活用するという発想が素晴らしいです。まさにその通りだと思います。

【能作千春社長】

世代も性別も、生きてきた環境が違えば考え方が違うのは当然です。現在の会社のフェーズも違えば、見ている視点も違います。だから、たとえやり方が違ったとしても、お互いにそれぞれ正しいのだと思います。それを最終的に決定するのは、今社長である私自身です。だからこそ、違う方向性の意見を聞けることはむしろありがたいと思っています。

【インタビュアー】

仕事を離れたプライベートな場での、お父様とのご関係はいかがですか?

【能作千春社長】

とても仲は良いですよ。気がつけば1日1回は必ず電話していますね。仕事の話はもちろんですが、くだらない他愛もない話もします。先日も長崎で講演があったのですが、電話がかかってきて「早いね」と言ったら「ちゃんぽん食べたぞ!」って。「あ、食べたんだ!」みたいな(笑)。

どこかへ行けば必ずお土産を買ってきて会社に置いておいてくれますし、私が仕事で出ずっぱりの時は、娘を誘って出かけてくれたりします。すごく良い関係だと思っています。

【インタビュアー】

娘さんは今おいくつになられましたか?

【能作千春社長】

12歳と10歳、中1と小5です。だいぶ落ち着いてきたので、少し楽になりましたね。

【インタビュアー】

最後に、本日の参加者に向けてメッセージをお願いいたします。

【能作千春社長】

倫理のお話からは少しずれてしまうかもしれませんが、昔から父に言われてきた言葉で一番好きなものがあります。それは「人生の価値は、どれだけの人を幸せにできたかで決まるんだよ」という言葉です。

人を幸せにするためには、まず自分自身が幸せでなければなりませんし、関わる周りの人を幸せにできる人間でなければならないと思っています。そうした意味で、父との関係も私はすごく幸せです。

2019年に父が大病を患い、1年ほど会社に出られなかった時は、目の前が真っ暗になったこともありました。しかし今思えば、あの出来事が自分が成長するための大きなチャンスをくれたのだと感じていますし、復帰した父の顔を見た時は本当に幸せでした。

父と一緒に仕事ができることはこの上ない幸せですし、支えてくれる主人が横にいることも、サポートしてくれる従業員たちがいることも幸せです。目の前にある幸せをいくつ見つけられるかで人生は変わるのだと、教えてもらった気がしています。ですから、一人でも多くの方を幸せにするということを、常に心がけていきたいですね。

【インタビュアー】

ご家族や従業員の皆様に対してそういった心で接しているからこそ、自由で活気ある社風が生まれるのだと強く感じました。先ほどの大切な言葉、確認のためもう一度よろしいでしょうか。「人生の価値は、一人でも…」

【能作千春社長】

「一人でも多くの人を幸せにすること」にある、ですね。

【インタビュアー】

私たちが学んでいる「明朗(明るく素直に)、愛和(心を穏やかに接する)、喜働(喜んで働く)」の精神を、まさに社長ご自身が自然体で実践されているのだと深く感銘を受けました。ありがとうございます。

【能作千春社長】

色々な苦労やしんどいこともあるのですが、それすらも「幸せなことだ」と思っています。試練を与えられているというか。自然災害の対応や日々の苦労も、不謹慎かもしれませんが、こういう事態があるからこそ自分自身も向き合い、成長できたと思っています。

「今までで一番辛かったこと、悩んだことは何ですか?」とよく質問されるのですが、常に色々なことで悩んではいるものの、それを「苦」だとは思っていないんです。行き着くところ、それさえも幸せに感じてしまっているので。大変なことがあった時の方が、前向きに取り組めるんですよね。

【インタビュアー】

私たちの学びにも「苦難こそが深い幸せに繋がる」という考え方があります。苦難がないと気づきも成長も得られません。問題が発生した時にどう考え、成長するかで幸せに気づけるため、「苦難があったら『ありがとう』と言おう」と説かれています。

【能作千春社長】

なるほど、すごく理解できます。びっくりしました。逆に教わってしまいましたね。

従業員たちも私のことを叱ってくれますし、周りからも「社長、それは考え方がこうだ」と指摘されることがありますが、それに対しても「言ってくれてありがとう」と心から思えるんです。イエスマンは必要ありません。違う意見を言ってくれるからこそ対話ができるし、「それってすごく楽しいことじゃないか」って思うんです。

【インタビュアー】

愛情の反対は無関心です。「何も言われなくなったら終わり」であり、愛情や興味があるからこそ、厳しい意見や文句も出てくるのだと思います。

【能作千春社長】

確かに、だからこその「ありがとう」ですね。

高岡にいると、従業員たちが列をなして相談に来たりします。周りからは「自分を酷使してまで一人ひとりの話を聞くのは、社長としての役割とは少し違うんじゃないか」と言われたりもします。でも、無関心になられるよりは頼ってくれて、嫌なことでも良いことでも正直に言ってくれる仲間がいる時点で、私はすごく恵まれています。これからも、このスタンスでいいのかなと思えました。

【インタビュアー】

本日は誠にありがとうございました。大変勉強になり、多くの気づきをいただきました。改めて、9月の講話当日もよろしくお願いいたします。

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☀️ 開催概要

日時: 9月21日(月㊗)6:00~7:00(5:30 受付開始)

会場: 射水神社参集殿(高岡市古城 1-1)

参加費: 無料

講師: 能作 千春 氏(株式会社 能作 代表取締役社長 / 高岡市倫理法人会 会員)

お申込みはこちらから
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【講話者インタビュー前編】9月21日(月・祝)第3回プレモーニングセミナー 能作千春氏
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